【家族信託の落とし穴】銀行預貯金の扱いで絶対に失敗しない方法とは?

みなさん、「家族信託」という言葉を聞いたことがありますか?これは、家族の中で財産を守り、管理するための仕組みです。でも、気をつけないといけないポイントがいくつかあります。今日は、その中でも特に大切なことをお話しします。
家族信託の基本:信託契約書について
まず、家族信託を始めるときに作る大事な書類があります。それは「信託契約書」というものです。この中に、どんな財産を信託するのかを書くのですが、ここで注意が必要です。
よくある間違い:銀行預金の記載方法
よくある間違いは、「○○銀行の預金」とか「銀行にあるお金全部」といった書き方をすることです。(こんな稚拙な書き方はしませんが。。)でも、これは正しくありません。なぜでしょうか?
銀行預金の法的性質を理解しよう
実は、銀行にあるお金は、法律的には「現金」ではないんです。銀行との約束ごとによって、簡単に人に渡すことができない特別なものなのです。この約束ごとを「譲渡禁止特約」と呼びます。ほとんどの銀行はこの譲渡禁止特約を設定しています。だから、信託契約書に銀行の口座番号や預金のことを書いてあっても、銀行はそれを認めてくれません。
正しい記載方法:「現金」として記入
では、どうすればいいのでしょうか?答えは簡単です。信託契約書には「現金 ○○円」とだけ書けばいいのです。金額さえ合っていれば、どの銀行口座からお金を出すかは問題ありません。
信託契約後の重要なステップ
ただし、こんな勘違いをする人もいます。「信託契約書を作れば、すぐに子どもが親の口座からお金を出せるようになる」と思っている人です。でも、そうではありません。
銀行での手続きを忘れずに
大切なのは、信託契約書を作った後の行動です。できるだけ早く、親子で一緒に銀行に行きましょう。そして、親の口座から、子どもが管理する新しい口座にお金を移すのです。この手続きを忘れずにやることが、とても大切です。
まとめ:正しい理解と手続きが鍵
家族信託は、家族の財産を守るための良い方法です。でも、正しく理解して、正しく手続きをすることが大切です。わからないことがあれば、専門家に相談するのも良いでしょう。みなさんの大切な財産を、しっかり守っていきましょう。
(注:家族信託の具体的な設計や税務上の取り扱いは、個々の状況により異なります。専門家に相談することをおすすめします。)
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